(付録) rsyncを利用したファイルの設置
本番環境にファイルを転送する方法は
- FTPクライアントを用いた方法
- rsyncを用いた方法
- git pullを用いた方法
- デプロイツールを利用する方法
など、たくさん存在します。
ここではコマンドラインから簡単に利用できるrsyncコマンドについて解説します。
rsyncコマンド
rsyncは
rsync [同期元] [同期先]
と指定することで、同期元のフォルダの中身を同期先と同じ状態に(同期)することができます。
rsync -auzv -—delete [ローカルの同期元ディレクトリ] [接続名(前章でファイアウォール設定済み場合はconoha_lampなど)]:[本番環境の同期先ディレクトリ]
rsyncのオプション
-a --archive
各種オプションをまとめて設定し、現状のディレクトリの状態を出来るだけ保存した形で同期します。
-rlptgoD -no-H -no-A -no-X
という数多くのオプションを同時に設定しているのと同じ意味合いになります。
-u --update
同期先のファイルの方が新しい場合はスキップするオプションです。同じ内容のファイルを何度も更新するのは非効率ですのでよく使われます。
-z --compress
転送中のデータを圧縮するオプションです。圧縮、解凍を行う時間が増える代わりに転送時間を減らすことができるので結果的に高速で実行できることが多くなります。
v --verbose
動作内容を表示するオプションです。どのような処理を行なっているのかがわかりやすく表示されます。(つけなくても処理内容は変わりません。)
--delete
同期先に、同期元にないファイルがあった場合には削除するオプションです。