add
addは変更内容をステージングするコマンドです。addを実行した時点ではまだ変更内容はリポジトリには反映されません。
変更を反映させたいファイル、あるいはファイルの一部(hunk)を指定して、addコマンドでステージングすることが可能です。
git add 変更を反映させたいファイル名(orパターン)
で変更をステージングできます。
ステージングとは
ステージング、耳慣れない言葉ですが、これは「バージョン管理の対象に含める」という意味です。gitであるバージョンを保存した時に、保存対象に含まれるのはステージングされた更新のみになります。
gitの扱いに慣れてくると、「今回のバージョンにはファイルAの更新は含めるが、ファイルBの更新は含めない」と言った複雑なバージョン管理も可能になります。
最初のうちは、下で説明する -A オプションを利用して、フォルダ内の全てのファイルをステージングする(つまり、すべての更新をバージョンに含める)運用から始めると良いでしょう。
addのオプション
-u, --update
-u オプションを利用するとバージョン管理しているファイルの全ての変更をステージングします。
-A, --all
-A オプションを利用すると、新規に追加されたファイルも含めて全ての変更をステージングします。さらに、削除されたファイルについても削除登録されます。
-p, --patch
-p オプションを利用すると、変更箇所(hunk)単位でのステージングが可能です。
ステージングを取り消したい時
間違ったファイルをステージングしてしまった時などは、
git reset ファイル名
でステージングを取り消すことができます。